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水泳のアンビリバボーな話

第8話

全国デビュー

全国デビュー
私は元スイマーです。
そんな私の全国大会初デビューでの体験談です。

自分で言うのもなんですが、私自身とても真面目なスイマーです。
その当時はスタートが2回制であり、よく調子乗りの選手がフライングをするシーンがたまにある時代です。(そうじゃないのもありますよ) 平成2・3年ですかね。場所は静岡県でのインターハイだったと思います。
私は中学時代から驚異的にタイムを伸ばし、見事400m自由形でインターハイ出場を成し遂げ、初の全国デビューです。 当時(今もかな?)400m自由形は一番初めのレースで私は気持ちも心もガチガチでした。


そんな気持ちのまま、予選一組。 私の出番です!しかも5コースとプレッシャー満点。
もう、緊張しまくり状態でコース台の前でストレッチやらアキレス腱伸ばしやらと落ち着きの無い状態。

ピッッピッピーー

と審判長の笛がなり、私は緊張しながらもやる気満々でコース台に昇り、集中力を高めました。 そんな私の後ろの飛込プールで飛込競技を行なっていましたが、私はそんな事は気にもせず、ただ集中していました。

ついにスターターが「ヨ~イ」と声をかけ、コース台上の選手が素早く構えました。
あと、電子ピストルの合図を待つだけです!
私は全神経を耳に傾け、誰よりも素早く反応しようと待ち構えていたその時!
隣の飛込プールから、

「5 ・ 5.5 ・ 5」

と採点のアナウンスが私の耳に飛び込んできました。
思わず、その「5」に反応してしっまたのです。
私は水面に向かって飛び込みました。それはすばらしい一点入水!
しかし「バンバンバン」とピストルの連続音、フライングをしてしまったのです。
周りを見ると、誰も飛び込んでおらず、私一人が水の中・・・ やってしまった・・・みんな絶対に私のことを調子乗りだと思っているに違いない・・・
全国初デビューの奴がそんな根性あるわけないじゃなですか。
私は、ひとりプールからあがり再スタートにつきましたが、結果はベストの4秒落ちと最悪でした。
案の定、チームメイトからは「調子乗ってたやん」と冷やかされました。
そんな話も、今となっては水泳仲間と飲む時のいい肴になっております。