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水泳のアンビリバボーな話

第31話

スーパー高校生

いや~本当にビックリしました。
この年始に初めてグアムのレパレスリゾートに水泳の合宿に言って来たのですが、まずは施設の凄さに驚きました。
50mプール10コースが二面とトレーニングルーム完備で食事も朝昼晩と全てビッフェと感動の嵐でした。

さすが日本代表が合宿を行っているだけのところだけに本当に至れり尽くせりです。
寒い日本とは違い、常夏のグアムでの合宿で起きたアンビリーバボーな話をさせていただきます。

プールが全部で20コースあるため、何チームかに分かれてプールを利用するのですが我チームと同じ時期に埼玉県チームが合宿に参加していました。

埼玉県といえば、今年のインターハイ・国体などで活躍したスーパー高校生スイマーが多数いる強豪です。
当然この合宿にも、山元啓照選手・古賀淳也選手・大林一樹選手などなど多数のトップスイマーが参加していました。

私自身、そんなスーパー高校生の練習を拝見する機会も少ないのでとても気にして見ていたのですが、その中で山元選手の練習タイムを聞いてビックリしました。

100m×4本くらいのスタートダッシュを山元選手をはじめ、埼玉県チームでやっていたのですが、1本目からタイムを聞いていました。
山元選手は軽々と54秒台で泳ぎ、「速いな~」と思っていたら2本目・3本目とタイムは徐々に上がってくるのです。

そうなると私の頭の中は、「ラストは何秒?」の疑問で一杯です。

いよいよラストのスタートです。

山元選手は今までと違い俄然ぶっ飛ばしていきました。

「24秒・・・」と微かに聞こえたコーチの声。

とても高校生のスピードには見えません。

そして、なんとラスト51秒・・・

高校生とは思えませんでした。
しかも長水です。

次元の違う速さに度肝を抜かれた感じです。

昨年は佐藤選手が日本人初の50秒突破で沸きましたが、次が続くのはすぐの話でしょう?
山元選手が大学生となり、まだまだ速くなっていくのが今から本当に楽しみに思えた日でした。