私が大学生のとある試合での出来ごとです。
4年生は、この試合を最後に引退です。
みんなこの試合に懸けていました。
中でも、この引退試合にかけるF先輩の思いは非常に強いものがありました。
F先輩の専門は100mバタフライ。
引退もかかった最後のレースの為、みんなからの応援、歓声はすさまじいものがありました!
コース紹介がされ、すごいどよめきの中コース台に立ったF先輩への応援はやむ事がありません!
しかし突然!!
「バーン!」
といきなりピストルの音が鳴ったのです!
慌てて飛び込んだF先輩。
「え~っ!!」
と言う僕らの声が響きわたりあっけにとられた。
そう。
普通なら歓声が鳴りやんでから゛よ~い゛と始まるのだが、スターターは気にせず「よ~い」と言ってしまってたのである。
結果最悪なタイムとなったがF先輩の前半のタイムは、スタートさえ合えば、
あの山本貴司選手をも驚かせるタイムであった!!!・・・・・と、思う。