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水泳のアンビリバボーな話

第27話

Good best memories race

題名の如く「一番良い思い出のレース」を私の現役時代を思い出して書いてみたいと思います。

ベストが出たレース・優勝したレース・ライバルに勝てたレースなどなど色々あると思うのですが、

私の一番の思い出レース何と言ってもリレーです。

私が高校3年生での高校対抗戦の400mフリーリレーでの決勝です。

我がチームは確か2番で決勝に進出し、優勝を狙える位置にいました。

各校とも予選とガラリとメンバーを変え、当然私のチームも監督の采配でメンバーを変えて行きました。

第一泳者キャプテン、第二・三泳者と二年生のスプリンター、そしてアンカーに私と監督もかなり勝負に徹したオーダーを組んできたのが分かったので私たちもその気です!

そして、決勝の入場曲が流れ選手入場です。この大会の最後のレースとあり、各チームもかなり応援に熱が入っています。

それを聞いて私たちもアドレナリン全開です! 今、思い出すだけでもあの興奮を思い出します。

決勝レースは最高ですよね!

前評判では、我がチームを含めた4・5・6コースの実力は全く互角で気合と根性と引継ぎがものいうレースになるのは全員が分かっていました。

コース紹介がされ、オーダーコールがプールに響き皆ノリノリでイキリまくりです。

私も高校三年生ということもあり、イキリまくって我がチームの名前のとこで一番ポーズしちゃったりしていましたが、周りを見ると

メンバー全員がやってました。

それをみて更に興奮してしまい「絶対優勝」と気合を入れなおし、 会場もチームメイトたちも大興奮で声援が止みません。

我が校は男女共学ということもあり声援の中にも黄色い声援がまじります。 それで、更にイキリまくって負けることなど考えられないくらいに興奮していました。

そして、審判の笛がなりレースがスタートです。

「ヨ~イ  バン」

第一泳者は我チームの主将です。

50mを折返し、3校殆ど差がなく第二泳者がコース台に上がり引継ぎです。

素晴らしい引継ぎで飛び込んでいきました。

そして第一泳者の記録を見るとなんと同着での一番で引継ぎ、会場もそれを見て大興奮です。

第二泳者でも殆ど差が広がらず3校が引き継ぎ、我がチームは2番でトップと0.3秒ほどの差でした。

そしてアンカーである私の登場です。 第三泳者の後輩も頑張り、トップの膝元くらいの位置で食らい付いてます。

トップチームのアンカーはお互いに100mレースでは勝負をしたことがなくどうなるか分からない状況でしたがアンカーを泳ぐ者としては

最高の舞台が整っていました。

もう頭の中は真っ白で「何が何でも抜いてやる!」その思いだけで飛び込んでいきました。

私は長距離スイマーだったので後半に勝負を賭け、猛 スパートをし相手に少しずつ近づいているのが分かり必死で追いかけたのです。

ラスト5mほどでなんとか追いついたのが分かったのですが勝てるかわからず無我夢中でタッチをし、電光掲示板に急いで目をやりました。

なんとホント僅差で優勝です!思わずガッツポーズが飛び出し、リレーメンバーも大喜び、チームメイトもお喜びです。

私の水泳人生の中で無意識にガッツポーズが出たのは後にも先にもこのレースだけです。(それ以外は意識的にカッコつけ です)

二年生の一人は大泣き状態。

先生もガッツポーズしながら走ってきたので先生にラップタイムを聞いてみると「時計が止まっていない!」と興奮しながら言っていました。

かなり速いタイムで泳いだはずなのに、応援に夢中で途中からラップを取り忘れてしまったそうです・・・

しかし、あれだけ自分も周りも興奮をし、そして最高の結果を残せたこのレースが私の「Good best memories race」です。

長々と私の自慢話を書かせて頂きました。

皆さんも「Good best memories race」があると思います。

是非投稿をお待ちしております。

MRより