私は関東の大学水泳部に所属していました。
あるカンカレの試合での出来事です。 男子50m自由形の3部決勝時です。
我がチームは1部で特に3部のレースに興味はなかったのですが、そのレースのセンターコースで以上に個性を発している男性がいたので目を向けたのです。
すると、彼は3部のスイマーとは思えない程スイマー体系をしており、おまけにスキンヘッドにゴーグル無しです。
ただそれだけではなくもっとも目を奪われたのが、アキレス腱を伸ばす彼の仕草です。
両手を腰につけ、背筋を伸ばし、まるでラジオ体操のごとく伸ばしているのです。
これはビックリしました。
中々水泳の試合であの伸ばし方は見れないはずです。
そして審判長の笛でコース台に上がったのですがここでも圧巻です!なんと彼は両手でコース台の前を掴み、台の上で片膝をつき、しゃがんでいるのです。
「おいおいどーするんだよ。どう飛び込むの?」と思っているとスターターの「ヨ~イ」の声。
すると彼はそのまま姿勢からお尻を持ち上げたのです。
なんとクラウチングスタートの形にバッチリとなったのです。
これには度肝を抜かれました。
まさかあの体勢からスタートの形が取れるとは大発見です。
そして見事に彼は優勝、多分24秒半くらいのタイムです。
もう十年程前の話ですから当時からしたら大した記録です。
スイムボカンを拝見していて当時の記憶が蘇ったので投稿させて頂きました。
当時会場で見ていた人は結構たくさんいると思いますが、
もしその彼が水泳の強豪校で本格的なトレーニングをしていたら日本最速のスプリンターになっていたのではないかと思うのは私だけでしょうか・・・
投稿者スイムマニア