中耳炎
名称は?
・急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎という。
原因は? ・中耳と上咽頭(鼻の奥あるいは喉の上の方)をつないでいる耳管を通じて、鼻や喉のほうから細菌が入り込む ために、中耳が炎症を起こします。
・ 子どもの場合、風邪をひいたのをきっかけに発病することが多く、治りきらないまま放置すると慢性中耳炎や 滲出性中耳炎に移行することがあります。
症状は? 1)急性中耳炎 ・鼓膜の奥の中耳に細菌が感染し炎症をおこしたものです。 ・感染はほとんどが鼻のどと中耳を結ぶ耳管から伝わります。
・耳の強い痛みや難聴がおこり、進めば耳だれも出ます。 ・幼児に多く、赤ちゃんでは熱がでて機嫌が悪く、よく泣いて耳に手をやるようなときは中耳炎を疑います。
・鼓膜は赤く腫れているので、専門医が見れば診断は容易です。 2)慢性中耳炎 ・炎症が長く続く。 3)滲出性中耳炎
・痛みはないが耳の中に粘液がたまり耳の聞こえが悪くなる。 4)真珠腫性中耳炎 ・鼓膜のふちに穴があいてしまい骨を壊してしまう。
特に子供の難聴は、滲出性中耳炎がきっかけになることが多いので注意しましょう。 滲出性中耳炎は子供やお年寄りに多い、最近増加している病気です。
子供で聞きおとしが多かったり、テレビの音を大きくして聞いていたりするときには注意が必要です。 放置するとゆ着性中耳炎をおこしてきこえがもどらなくなることもありますので、しっかりと治しましょう。
治療は? ・治療は、軽度の中耳炎であれば感染源の鼻の処置と抗生物質の内服と耳にさす点耳をします。中耳に膿が たまり鼓膜がふくれて痛みが強いときは鼓膜を切開して膿を出すことも必要です。切った鼓膜は自然にふさ がるので心配いりません。
・2,3日で痛みはとれますが、中耳炎が治ったわけではありません。難聴を残さないように鼻から耳に空気を 通す通気療法が必要になることも少なくありませんので、しっかりと治療しましょう。
・中耳炎を防ぐためには鼻は片方ずつかみましょう。
日常生活で気を付けること? ・いつも耳を清潔にしましょう。
・プールやお風呂で耳が水に入ったときには、きちんと出しましょう。 ・生活習慣病も要因のひとつです。規則正しい生活で予防を心がけましょう。 ・ストレスも要因のひとつです。ストレス解消のために気分転換を図りましょう。
・中耳炎を防ぐためには鼻は片方ずつかみましょう。 |