とびひ
名称は?
・伝染性膿痂疹という。 原因は? ・虫刺されや汗もができ、湿疹が悪化しやすい夏に多発します。
・虫刺されや汗もの掻き傷、擦り傷などに細菌がつき、そこに触った手で他の場所を掻くと飛び火してどんどん 広がる病気。 ・直接接触によって伝染する。
症状は? 1)水泡性膿痂疹
・黄色ブドウ球菌(ファジーU群71型コアグラーゼV菌が多い)によるもの。 ・初めは直径1〜2mmの紅斑を生じ、数時間で小水泡となり、拡大して容易に破れびらん面を形成します。
2)痂皮性膿痂疹
・A群溶連菌によるもの。 ・小水泡から小膿痂、びらんとなり、やがて黄褐色の厚いかさぶたとなります。
・A群溶連菌によるものは乳幼児の腎炎の原因となることもあるので注意が必要です。
治療は? ・治療は抗生物質の内服が原則で、居所処置としては、患部をよく消毒して抗生物質の入った外用剤を用いま す。
・皮膚の感染症ですが、外用のみでは軽快せず、内服療法が第一選択となります。 ・かゆみを伴うことが多く、子どもは特にかゆみを我慢できずに掻きむしり、その手で他の場所や他人に伝染さ せることもあります。
・良くなったからといって、すぐに抗生物質を中止すると、再発することもあるので、抗生物質は指示された期間 は確実に内服することが大切です。
日常生活で気を付けること?
・皮膚を清潔に保つことが重要です。 ・毎日シャワーを浴びて汗を流しましょう。
・罹患した際は、石鹸を用いるのはかまいませんが、発疹が湿潤しているときはシャワーで良く洗い流し、浴槽 にはつからないほうが良いでしょう。 ・早めに治療し、二次感染を防ぎましょう。
・爪をきちんと切り、外出後の手洗いを徹底して行い、手指を清潔にしましょう。 ・鼻ほじりはやめましょう。
・他人に感染させないために、幼稚園や保育園は休ませたほうが良いでしょう。 ・プールは治るまで控えましょう。 |