2022年12月15日(木曜日)07時48分 配信
国際水泳連盟(FINA)は12日、114年間続いていた組織名を「ワールドアクアティクス(World Aquatics)」に変更することを採択した。FINAはもともと、フランス語の「Federation Internationale de Natation」の頭文字を取った省略形だったが、大半の人がその由来を知らなかったことも明らかになった。
今回の名称変更は、水泳(競泳)だけでなく水中スポーツの全種目が含まれることを象徴するものになっている。FINAのフセイン・ムサラム(Husain Al-Musallam)会長は、豪メルボルンで開かれた臨時総会を終えた後「最近では、水泳選手はFINAファミリーの重要な一部の一つにすぎない。FINAファミリー全体を反映する名称が必要だ」と述べた。
また「常に話している通り、アスリートファーストでなければならないため、選手たちに相談することなくこのような大きな決断をすることは決してあり得ない」とし、「彼らの反応は非常に明確だった。われわれが話をした70パーセント以上の選手が、FINAの名称変更に好意的だった。彼らの多くが、FINAが何の頭文字かすら言えなかった」と述べた。
新しい「ワールドアクアティクス」のロゴなどビジュアルアイデンティティーは、2023年の最初の大会から展開されることになっている。
今回の総会では独立した不正防止機関「アクアティクス・インテグリティ・ユニット(AIU)」を創設して来年1月から稼働させることを含め、連盟内の規約改正も採択された。また、事務局(実質的な委員会)における女性代表メンバーの比率を38パーセントに引き上げることも合意された。
ムサラム会長は「これは大きく重要な一歩だ。もちろん、仕事はもっとある。すなわち、われわれの目標として、50対50にしなければならない」とし、「きょうの投票によって、われわれはこのゴールに近づいた」と述べた。
AFPBB Newsより