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平泳ぎ・佐藤翔馬の五輪金プラン!前半大逃げ&高地合宿解禁 200メートル代表内定“持ち味”磨く

2021年4月22日(木曜日)10時34分 配信

競泳男子平泳ぎの東京五輪代表に内定した佐藤翔馬(20=東京SC)が20日、東京都豊島区の東京スイミングセンターで練習を公開した。今月の日本選手権の200メートル平泳ぎで2分6秒40の日本新記録を樹立。東京五輪の金メダルラインを2分5秒台に想定し、前半100メートルを59秒台で入る大逃げプランを披露した。

ライバルの末脚に屈しない大逃げを思い描いた。佐藤は「持ち味の前半のタイムを上げることが重要になる。コーチからは59秒台で入れると言われてる。そこを目指したい」と視線を上げた。日本新を叩き出した日本選手権の前半100メートルは1分0秒89。決勝レースで唯一1分1秒を割ったが、さらにタイムを短縮するプランだ。
金メダル争いの有力候補となるチュプコフ(ロシア)が19年世界選手権で樹立した世界記録は2分6秒12。後半の爆発的な追い上げが武器で、前半は抑えめに入る傾向が強い。世界新を記録したレースでも最初の100メートルは1分2秒22を要している。佐藤が59秒台で入れば、前半で2秒以上のリードを奪える計算で「優勝には2分5秒台が必要」との想定タイムにも届く。

前半59秒台は簡単ではない。佐藤の100メートル平泳ぎの自己ベストは59秒18。全力に近いペースで突っ込む必要があるが、五輪仕様の秘策がある。日本選手権前は高地合宿を行わずに調整。西条健二コーチは「日本選手権前に高地に行く選手も多かったが、佐藤はまだ残しておいた」とニヤリと笑った。
近日中に標高約1750メートルの長野県東御市で準高地合宿に入る予定。5、6月に出場する3度の実戦の結果を踏まえ、本番に向けた最終調整法を固める方針だ。佐藤は「自分のレースを徹底した人が勝つ」と強調した。得意の前半でどこまでアドバンテージをつくれるか。残り3カ月、長所を磨く。

◆佐藤 翔馬(さとう・しょうま)2001年(平13)2月8日生まれ、東京都港区出身の20歳。生後半年から「スパ白金」のベビースイミングに通い水泳を始めた。小学校から慶応一筋で現在は慶大商学部3年。20年1月の北島康介杯で2分7秒58の好タイムで優勝して注目を集めた。今回が初の日本代表入り。少年野球チーム「オール麻布」ではプロ野球日本ハムの清宮幸太郎の1学年後輩。好きな食べ物はタピオカ、牛タン。1メートル77、74キロ。

スポニチアネックスより

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