2021年4月2日(金曜日)17時19分 配信
◆競泳 日本選手権兼東京五輪代表選考会・前日練習(2日、東京アクアティクスセンター)
リオ五輪金メダリスト・萩野公介(26)=ブリヂストン=が東京ACで最終調整した。萩野は当初5種目にエントリーしていたが、リオで金メダルを獲得した400メートル個人メドレーと100メートル背泳ぎの出場を回避。200メートル個人メドレー、200メートルの背泳ぎ、200メートル自由形の3種目に出場することになった。
五輪連覇がかかっていた400個メに出ないという決断について「どの種目かあやふやなままだと、頑張る気持ちの方向性がバラバラになる。平井先生と相談して最後の最後の最後まで悩んだ。200個メに集中すると決めたので悔いないように精いっぱいやっていきたい」と、経緯を説明した。
その決め手については「全てのレースで努力するのは当たり前だが、4個メはレース前にさらに頑張る努力の部分が見えてこなかった。2個メの方が集中してレースに臨めたり、最後の『こんにゃろう』って踏ん張れるレースが多かった。このまま400出ても踏ん切りつかないレースになるのが一番よくないと思った」と、独特の表現で振り返った。
不振、休養、そして復活と、リオの後には多くのドラマを経験してきた。3度目の五輪切符をかけた戦いに向け「いい泳ぎ、いい体調、いい練習を積んできた。これ以上の3点セットはないと信じている」と、歯切れよく決意を口にした。
報知新聞社より