2021年3月10日(水曜日)17時49分 配信
白血病からの完全復活を目指す競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=が東京五輪代表選考会を兼ねる4月の日本選手権に50メートルと100メートルの自由形、バタフライの4種目でエントリーした。10日にマネジメント先を通じて発表。代表切符をめぐる一発勝負で、代表入りを目指す。
池江は「日本選手権では出場種目全てで決勝に残ることが目標です。試合での結果は毎日の練習でどれだけ自信をつけられるかだと思っているので、がむしゃらに練習してレース本番を迎えたいです。日本選手権で全力で泳ぐ姿をみて頂けたら嬉しいです」とコメント。「五輪」の2文字は出さず、今の気持ちを表現した。
池江は長い闘病を経て昨夏に実戦復帰。以降は泳ぐたびに記録を伸ばしている。五輪切符は、日本水連が定める派遣標準記録を切って2位以内に入る必要がある。エントリー種目で派遣標準を切っている種目はない(50メートルバタフライは非五輪)が、復活スピードは自他ともに想像を超えている。
また、100メートル自由形でリレーの派遣標準を切って4位以内に入れば、リレーメンバーに選ばれる。池江は「目標は2024年のパリ五輪」と明言しているが、目の前のレースに全力を注いだ結果として、東京五輪への道が開ける可能性は十分だ。
中日スポーツより