2021年2月6日(土曜日)08時31分 配信
「競泳・ジャパンオープン」(5日、東京アクアティクスセンター)
男子200メートル自由形決勝が行われ、19年世界選手権銀メダルで日本記録保持者の松元克央(23)=セントラルスポーツ=は1分46秒82で優勝した。
泳ぐからには負けられない。200メートル自由形で金メダルを目指す松元が、貫禄の泳ぎで大会を制した。調整なしで臨んでおり「蓄積疲労はすごくある」。万全には程遠く、持ち味の後半は「久しぶりにすごくきつかった」という。それでも「日本人にはプライドを持って勝ちたい」と意地で勝ち切った。
1月に残した日本記録1分45秒13より1秒69遅く「バテガツオですね」と振り返ったが「自信はなくならない」と松元。練習でのタイムは1年前より伸びているといい「確実に成長していると思えた」。鈴木陽二コーチ(70)も、タイムの落ちは想定内とし「1分44秒台前半ないと金メダルの土俵には上がれない。その実力をつけている段階」と冷静だ。
「金メダル行けると思わせたいけど、きついものはきついので。4月で挽回できたらいい」と松元。鈴木コーチは「目標は一つだけだと思ってやっていると思う」と代弁した。道半ば。周囲の期待は何のその。真っすぐに金だけを見て泳ぎ続ける。
デイリーより