2021年2月1日(月曜日)09時34分 配信
16年リオ五輪競泳男子200メートル個人メドレー4位の藤森太将(ひろまさ、29)=木下グループ、飛龍高出=が1月31日、ドーピング違反による資格停止処分から復帰後初の長水路レースとなった浜名湾長水路選手権(浜松市総合水泳場)に臨み、同種目で2分0秒40をマークした。4月の日本選手権の標準タイム(2分2秒98)を突破。高校時代を過ごした静岡で復活した男が東京五輪出場へ意気込みを見せた。
約2年ぶりの長水路レースで力を見せつけた。スタートから頭一つ抜け出ると、3泳法目の平泳ぎで後続を突き放した。1月12日~28日に標高1750メートルの長野で高地トレーニングを行い、「とにかく追い込んできた。帰ってきてすぐにしては(タイムは)悪くないと思います」と表情を崩した。
過去2年の公式記録がなく、処分解除後に出場できる大会が限定。飛龍高時代に国体出場経験があったため「ふるさと選手」として登録可能だった静岡の2大会にエントリーした。1月10日の競泳新年フェスティバル(浜松市総合水泳場)で短水路、今大会で長水路も泳いだ。「人が良くて大好きな場所」と愛着のある静岡が、再起の場所となった。
200メートル個人メドレーの代表枠は2つで、瀬戸大也(26)が内定。日本選手権では残り1枠を萩野公介(26)=ブリヂストン=らと争う。「ここから徐々に上げていく。(目標タイムは)1分53秒前半です」と気合いを入れた。(内田 拓希)
◆藤森 大将(ふじもり・ひろまさ)1991年8月7日、神奈川県横浜市生まれ、29歳。2013年ユニバーシアード大会200メートル個人メドレー2位。16年リオ五輪200メートル個人メドレー4位。父は、2000年シドニー五輪400メートル個人メドレー銀メダルの田島寧子らを育てた藤森善弘氏。弟・丈晴も現役選手。176センチ、76キロ。
スポーツ報知より