2020年10月26日(月曜日)09時43分 配信
来春の千葉県知事選をめぐり、ソウル五輪競泳金メダリストで、前スポーツ庁長官の鈴木大地氏(53)が自民党県連幹部に立候補する意思を伝えたことが25日、県連幹部への取材でわかった。知事選には千葉市の熊谷俊人市長(42)も立候補する意向を固めている。県連は森田健作知事(70)の不出馬を織り込んでおり、選挙戦の構図が大枠で固まった。
県連幹部によると、鈴木氏はこの週末、県連会長の渡辺博道衆院議員と面会。立候補の意向を確認されると「意欲はあります」と答えた。別の国会議員には「自民党がまとまってもらいたい」とも話したという。
県連内では、石井準一参院議員が熊谷氏に支持を伝えている。県連幹部は石井氏と調整しつつ、30日に県内選出国会議員団会議を開き、鈴木氏で一本化したい考えだ。森田氏が去就を明らかにした後、鈴木氏が正式に立候補を表明するとみられる。
鈴木氏は地元の習志野市出身で、1988年のソウル五輪では競泳背泳ぎで金メダルに輝き、知名度も高い。スポーツ庁長官としての行政経験もあり、県連が擁立へ最終調整をしていた。