2020年8月17日(月曜日)08時45分 配信
ドーピング検査陽性による2年間の資格停止処分を終えた競泳男子の古賀淳也(33=埼玉スウィン)が、2年4カ月ぶりの復帰レースとして、東京都特別大会(29、30日、東京辰巳国際水泳場)に出場することになった。東京都水泳協会は16日、大会のエントリーを発表。古賀は50メートル、100メートルの背泳ぎに名を連ねた。
古賀は09年世界選手権100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。16年リオデジャネイロ五輪にも出場した。しかし18年4月に国際水連から陽性反応を通知された。「全く身に覚えがなかったので、ただただ信じることができませんでした」。資格停止は当初4年間だったが、故意でないこと、摂取していたサプリメントに成分表に記載がない禁止薬物が混入(汚染製品)していたことを証明して2年間に短縮された。そして今年5月に停止期間が明けていた。
古賀は停止明けの際に「2年という期間を振り返ると非常に長く感じます。そして再び、誰とでも泳ぎ競えるように戻れたことをうれしく思います」と心境を明かしていた。コロナ禍で春先から大会は中止となっていたが、同大会は東京都水泳協会がスイマー救済のために、独自に計画したもの。古賀は、18年4月の日本選手権以来となるレース復帰を迎える形となった。
古賀が出場する100メートル背泳ぎには、入江陵介もエントリーしている。また同大会は白血病から復帰を目指す池江璃花子や、萩野公介、大橋悠依らもエントリーしている。
日刊スポーツより