2020年4月2日(木曜日)08時51分 配信
日本水泳連盟の青木剛会長(73)が1日までにスポーツ報知の取材に応じ、東京五輪の新たな競泳の代表選考の方針が決定するまで、長期間を要するとの考えを示した。
延期となった五輪が来年7月23日開幕で確定したことには「まずは一安心です」と話した青木会長だが、今後の強化方針の策定には慎重な姿勢だ。
「全てはこれからになる。どこまでコロナの影響が続くのか分からない。だから、スケジュールも簡単には立てられない。スケジュールを立てても、コロナが終息していなければ、変えないといけないケースも出てきますから」
事実、代表選考を兼ねて2日から行われる予定だった日本選手権も、都の外出自粛要請を受け、開催を決めた数時間後に中止となった。五輪の開催時期は今年と変わらないため、来春の日本選手権で代表選考という流れが基本線ではある。ただ、多くの大会や合宿も中止になっている今、強化方針も熟考すべきという。
「いつまでに、というのは決められない。まずは安心、安全に試合ができるという環境が回復してから。だから、時間がかかると思います。全ての選手も関係者も、そう簡単にはいかない、という覚悟を持ってくださっていると思う」
強化担当などともコミュニケーションを取りながら、新たなプランを作り上げていく構えだ。
◆五輪延期決定後に選考方針を固めた主な競技 柔道は再選考の可能性が浮上している中、15日の常務理事会での議論を経て、臨時理事会で決める意向。陸上は内定者がいないトラック&フィールド種目、男女20キロ競歩残り1枠、男子50キロ競歩残り1枠に関し、3日の強化委員会で方向性が議論される見通し。カヌーは国際連盟の方針を受けて8日の理事会で議論される。
報知新聞社より