2019年12月23日(月曜日)09時42分 配信
短水路(25メートルプール)で争う競泳で、高額賞金が設定された新設大会、国際リーグ(インターナショナル・スイミング・リーグ=ISL)は21日、来年9月から行う2季目のシーズンに、東京を拠点としたチームが加わると発表した。チームの代表は五輪2大会連続2冠の北島康介氏(37)が務めることになった。
北島氏は「世界の水泳界のさらなる発展に貢献する機会をいただけて大変光栄です。今までは、競泳選手がプロとして活動することは、単なる夢の話でした。ISLは、ワールドクラスの舞台を通じて、選手のみならず、指導者の実力を発揮させ、子供たちに新たな目標を与えて行くことを可能にするでしょう」と主催者を通じてコメントした。
国際リーグは、国際水連と一線を画して創設された。1季目の今年はトップ選手100人以上が参加。8チームに分かれ米国、欧州を中心に7試合を戦った。
米ラスベガスで行われた決勝大会は賞金総額150万ドル(約1億6350万円)。日本から瀬戸大也(25=ANA)が出場して、男子400メートル個人メドレーで世界新記録の3分54秒81を出して優勝した。
主催者は「競泳の可能性を最大限に生かし、商業面でも持続できる基盤を構築していくことを理念としている」としている。その上で「2020年でスポーツが大きく注目される東京を拠点としたチームは必要不可欠な存在であり、東京のチームの加入は非常に喜ばしいことである。日本は、世界をけん引する水泳大国であり、非常に多くの水泳ファンがいる。世界の水泳界を大いに盛り上げられる、勝負強いチームが形成されるだろう」とした。
国際リーグ2季目は、東京、トロントのチームを加えて10チームが参加。20年9月から21年4月までレギュラーシーズン、プレーオフ、決勝大会を含めて合計27試合を開催予定。1季目と比べて試合数は約4倍となり、大規模なツアーになる。