2019年12月21日(土曜日)15時57分 配信
短水路(25メートルプール)で争う競泳の新設大会、国際リーグ(ISL)決勝大会が20日、米ネバダ州ラスベガスで開幕し、東京五輪代表の瀬戸大也(25)=ANA=が男子400メートル個人メドレーで3分54秒81の短水路世界新記録をマークして1位になった。ライアン・ロクテ(米国)が2010年に出した3分55秒50を9年ぶりに更新した。
瀬戸は序盤から飛ばして、ほぼ独走状態に。タイムを確認すると、コースロープに馬乗りになって、何度も何度もガッツポーズを繰り返した。自身のインスタグラムでは「世界新記録を樹立しました! ずっと達成したかった400m個人メドレーの世界新記録はめちゃくちゃ嬉しかったです」と、興奮の声をアップした。短水路世界記録は昨年12月に出した200メートルバタフライに続いて2種目めだが、こだわりを持つ個人メドレーだけに、喜びもひとしおだった。
ISLは今年から始まった賞金大会。瀬戸はトルコのチーム「エナジースタンダード」の一員として、今回の最終戦だけ参加した。「どういう雰囲気かも分からない。集中して、自分のパフォーマンスを最大限出していきたい。自己ベストを目指したい」というのが当初の目標。11月下旬から長野・東御市の準高地合宿で泳ぎ込み、疲労が蓄積されている中のレースだった。底知れないポテンシャルを発揮した。
米国のチェース・ケイリシュら強敵を蹴散らした。「自分も強いぞ、っていうのをアピールしたい。ジャパンの瀬戸が来年に向けて乗ってきているというのを見せて、ライバルたちにジャブを打ちたい」と語っていた日本の大黒柱。ジャブどころではない、強烈な一撃を見舞った。
報知新聞より