2019年7月23日(火曜日)08時53分 配信
世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)の競泳第2日は22日、女子100メートルバタフライ決勝で行われた。表彰式でメダルを獲得した3選手が白血病により闘病中の池江璃花子(ルネサンス)に向け、手のひらにメッセージを書いてエールを送る感動の一幕があった。海外メディアも「感動的ジェスチャーだ」などと反響が広がっている。
感動の表彰式となった。激闘を繰り広げた3人が台に上がる。メダルを提げた面々に対し、カメラが近寄るとそろって両手をかざした。優勝したマーガレット・マクニール(カナダ)を筆頭に、池江の最強のライバルで2位に入ったサラ・ショーストロム(スウェーデン)、3位のエマ・マキーオン(オーストラリア)、それぞれの手のひらにこう書かれていた。
「Rikako」「(ハートの絵文字)」「NEVER」「GIVE UP」「Ikee」「(ハートの絵文字)」
100メートルバタフライは池江が昨年のパンパシ水泳で優勝するなど、得意にしている種目。特にショーストロムは一緒に合宿を行うなど、ライバルであり、親友でもある。昨年10月にはトルコで共同合宿。女王から大いに刺激を受けた池江は、11月のW杯東京大会女子100メートルバタフライで短水路日本新を出し、ショーストロムを破っていた。
海外反響「涙を流したいですか?」「表彰台がリカコへ捧げられた」
そんなライバル選手たちが病床の池江に向けて送ったメッセージは海外でも感動が広がっている。3位だったマキーオンの母国、オーストラリア水泳代表公式ツイッターは「女子100メートルバタフライのメダリストたちが感動的なジェスチャーで、日本人競泳選手のリカコ・イケエにメッセージを送る。ネバーギブアップ」とつづり、画像付きで紹介した。
カナダ放送局「CBC」公式ツイッターは「涙を流したいですか? 100メートルバタフライの表彰台が2月に白血病と診断された19歳の日本人スイマー、リカコ・イケエへ捧げられた」と記した。
中国英字紙「グローバル・タイムズ」公式ツイッターも「100メートルバタフライのメダリストたちが自分たちのメダルを通して、白血病と戦う19歳の日本人スター、リカコ・イケエへ支援のメッセージを送る」とつづった。
大会を主催する国際水連(FINA)公式インスタグラムは「たくさんの愛。女子100メートルバタフライの表彰式で、リカコ・イケエを支援する素敵なメッセージが送られた」と実際のシーンの画像とともに紹介。韓国・光州から日本で戦う池江に向け、送られたメッセージは海外でも反響が起きている。
THE ANSWER編集部より