2019年6月21日(金曜日)09時06分 配信
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、五輪チケット申し込みの抽選結果を発表した。結果確認のため多くの人が公式販売サイトの専用ページに殺到し、一時は3時間待ちとなる混雑もあった。多くの人が“落選”の憂き目にあう中、組織委の森喜朗会長(81)が“敗者復活”の模索を希望するなど、早くも次の機会を期待する声が高まっている。
まだまだチャンスはある!! この日、五輪チケットの抽選結果が発表された。超高倍率だったことは確実。ネット上などでも落胆や不満の声が噴出した。そんな空気を察したか、森会長が“救いの手”を差し伸べた。
「この中に自分やご家族が当せんした人はいるかね」。組織委に集まった報道陣に対し、森会長が逆質問。30人ほどのうち、手を挙げたのは2、3人だった。「こんなに少ない。個人の気持ちとして、もう一度挑戦できる良い方法がないかと思っている」。第2次抽選販売などの“敗者復活”策を実施していく意向を示唆した。
組織委は販売枚数や倍率などを公表していないが、販売された全ての競技が抽選になったと明らかにした。開閉会式や競泳などの人気競技は高倍率だったとみられる。組織委は「システムでランダムに公平、平等を確保しながら抽選を実施した」。その上で、第2次抽選などについて「何がやれるかなど、これから検討する」と前向きだ。
組織委はこの日午前2時頃、抽選結果をサイトにアップ。個々の結果を確認できる販売サイトの個人ページ「マイチケット」には同7時ごろからアクセスが集まり始めた。午後1時にはサイト内に設置されたウエイティングルームの待ち人数135万人、待ち時間3時間とピークを迎えた。
当せんした人は、7月2日午後11時59分までに公式販売サイトで購入手続きを済ませる必要がある。VISAのカード払いかコンビニでの現金払いを選択。決済期限はカードが7月2日、現金の場合は購入手続きを2日までに済ませた上で同4日までに手数料も含めて支払う。
今後は秋に先着順での販売が行われ、来年には東京都内での店頭販売も実施。旅行代理店による公式観戦ツアーやスポンサー企業向けの販売分もある。観戦できなくなった人のチケットを公式サイト上でリセールするサービスも始まる。
サンスポより