2019年4月10日(水曜日)09時41分 配信
日本水連は9日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで会見を開き、競泳の世界選手権(7月、韓国・光州)の日本代表を発表した。7日の日本選手権男子200メートル平泳ぎを2分7秒02の好タイムで初制覇し、代表入りした渡辺一平(22)=トヨタ自動車=は、自身が持つ世界記録の更新を宣言。金メダルを獲得し、2020年東京五輪の代表内定をつかむことを目標に掲げた。
会見場に現れた渡辺が世界記録更新を宣言だ。世界選手権で自身が持つ記録2分6秒67を大きく塗り替え、2分5秒台をたたき出すイメージを膨らませた。
「僕のすべきことは世界記録を更新して優勝し、東京五輪代表を内定させること」
前日8日まで行われた日本選手権の男子200メートル平泳ぎでは、150メートルの時点で世界記録を0秒59上回った。最後の50メートルで失速し、2017年1月にマークした世界記録に0秒35届かなかったが、着実に力がついている実感がある。世界選手権の金メダルで内定(20年の日本選手権出場が条件)する東京五輪切符の獲得に自信を見せた。
昨年10月にはEXILEのライブや卓球のTリーグ開幕戦を観戦。「(自分のレースでも)会場を沸かせたいという気持ちになった」と刺激を受けた。課題のラスト50メートルは今月末に中国・広州で行われる高額賞金レースに出場するなど、試合をこなす中でスタミナアップととともにペース配分を磨いて克服する。
不調の萩野公介(24)=ブリヂストン、白血病と闘っている池江璃花子(18)=ルネサンス=が不在の日本代表。2年前の大会は銅メダルに終わった渡辺が、大記録で競泳ニッポンを盛り上げる。
サンケイスポーツより