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萩野公介「東京五輪目指す」所属事務所社長・北島康介氏が明言「本人の口から言っている」

2019年3月29日(金曜日)09時19分 配信

競泳で、不振による無期限休養中のリオ五輪男子400メートル個人メドレー金メダリスト・萩野公介(24)=ブリヂストン=が現役を続行し、2020年東京五輪出場を目指すことが28日、分かった。本人の所属事務所社長で、五輪2大会連続平泳ぎ2冠の北島康介氏(36)が明らかにした。

この日、都内で取材に応じた北島氏は、「萩野が東京五輪を目指すことには変わりないか」という質問に、「それは言っている。『オリンピックは(目指す)』ということは本人の口から言っている」と明言。現在はプールでのトレーニングも行っていない萩野だが、現役はそのまま続け、東京五輪に照準を合わせる考えを持っていることを明かした。

北島氏自身も04年アテネ五輪で2冠に輝いた後に、モチベーション維持に苦労した経験を持っている。それを乗り越え、08年北京五輪で連続2冠を成し遂げた。不振に悩み、休養を選んだ後輩の苦渋の決断には、「どう生きるか、どう水泳と向き合うか、彼自身が答えを出さないといけない」と、内面の成長がカギだと説明した。

本人と直接、対話を持った際には、「金メダリストだからできる決断だよ」と話したという。世界の頂点に立った先輩として理解を示しつつ、今後の復活に大きな期待を寄せた。「五輪の舞台は甘いところではないと思う。でも僕は彼が戦う姿を人一倍見たいと思っている」と、願いを込めて話した。

萩野は、15日に4月の日本選手権欠場を発表。「理想と現実の結果の差が少しずつ自分の中で開いていき、モチベーションを保つことがきつくなっていきました。今は競技に正面から向き合える気持ちではない」などと、苦悩をにじませていた。日本選手権が代表選考会を兼ねている7月の世界選手権(韓国・光州)の出場も断念し、覚悟の長期休養に入っていた。指導する平井伯昌コーチ(55)もその際、今後の予定について「白紙」としていた。

◆萩野の不振の経過

▽今年1月 浜名湾長水路選手権(浜松市)の400メートル個人メドレーで瀬戸大也に6分54秒の大差をつけられ、4分15秒79で2位。
▽2月16日 コナミオープンの400個メ予選では4分23秒66と自らの日本記録から17秒61も遅れ、決勝を棄権した。病院で血液検査も受けたが、異常なし。
▽同18、19日 予定していたスペイン高地合宿参加を取りやめた。一度は参加を申し出たが、平井ヘッドコーチが念押しすると、国内調整を選択。
▽3月15日 今夏の世界選手権代表選考を兼ねた4月の日本選手権を欠場すると発表。この時点でスケジュールは白紙で、世界選手権も事実上断念。五輪前年に“無期限休養”する異例の事態に。

スポーツ報知より

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