2019年2月5日(火曜日)08時37分 配信
2016年のリオデジャネイロ五輪競泳女子200メートル平泳ぎの金メダリスト金藤理絵さん(30)=広島県庄原市出身=が、市が新年度新たに創設するスポーツ大使に就任することが4日までに分かった。後進の育成や競技の普及に力を注いでもらい、スポーツ振興の旗振り役となることが期待されている。正式発表は6日となる見通し。
金藤さんは市内初の五輪金メダリストで、同年10月に市内で開かれた祝賀パレードに約8千人が集まるなど“理絵ちゃんフィーバー”を巻き起こした。県民栄誉賞、市民栄誉賞も受賞し、市を代表するアスリートの一人となっている。講演のため昨年8月に市内を訪れた際には、今後について「スポーツから生まれる笑顔や達成感は必ずある。それを多くの子どもに体験してもらえる手伝いがしたい」と話していた。
関係者によると、大使の役割はスポーツ振興のほか、市のイメージアップにつながる情報発信や助言など。任期は3年間。市は関連事業費約100万円を2019年度一般会計当初予算案に盛り込む方針で、委嘱式も検討している。
大使委嘱に向け、市は金藤さんが引退表明した昨年3月以降、所属事務所を通じて打診。スポーツイベントへの参加や、子どもの水泳教室の実施、講演会の開催などをお願いしていたという。
市は「金藤さんの泳ぎを見たり話を聞いたりし、市から新たなオリンピアンが誕生してくれることを願っている」としている。
山陽新聞より