早大・渡部香生子、４年生の意地でインカレ連覇

2018年9月8日（土曜日）10時18分 配信

◆競泳　第９４回日本学生選手権第１日（７日・横浜国際プール）

８月のジャカルタ・アジア大会２００メートル平泳ぎの金メダリスト、渡部香生子（早大・４年）が、１００メートル平泳ぎを１分７秒４７で制し、大会連覇。自己記録からは１秒５９遅れたが「同期と出るのも最後。チームのために貢献したいと思って泳ぎました」と気持ちで優勝をもぎ取った。

前半の５０メートルを３１秒７４の１位で折り返すと、２００メートルに強い渡部は後半も他の追随を許さず。アジア大会連覇の勝負強さをいかんなく発揮し、インカレ通算３度目の優勝を手にした。

優勝には納得するが、レース内容には不満の表情。「全体的にスピードがいまいちだった。大きい泳ぎでもスピードが出る泳ぎが来シーズンの課題です」と渡部。自分の理想とする泳ぎを身につけることが今後のテーマとなる。

だが今大会は、自分よりもチームのために泳ぐ。１００メートル平泳ぎ決勝の３０分後には、４００メートルフリーリレーに第２泳者として出場。引き継ぎ参考ながら、全体トップの５５秒３９と力泳した。「きついレースでしたけど、できることはやった。チーム対抗戦なので、明日のメドレーリレーも気合入れて臨みたいです」。一つでも上の順位へチームをあげるべく、最上級生が最後のインカレで奮闘する。

スポーツ報知より