2018年8月24日(金曜日)08時44分 配信
「アジア大会・競泳」(23日、ジャカルタ)
女子400メートルメドレーリレーで日本は3分54秒73の日本記録で優勝し、第3泳者の池江璃花子(18)=ルネサンス=は日本選手の1大会最多に並ぶ5個目の金メダルを獲得した。
笑顔で偉業を成し遂げた。第3泳者として登場した池江は、バタフライで一気に突き放した。体二つ以上の差を広げつなぐ。大差での勝利に貢献し「アジアチャンピオンになれて、誇りが持てる。自分の今の力は出せたし、夏のために頑張ってきた結果だと思う」。個人3種目、リレー2種目で5冠を達成した西側(現姓村山)よしみさんに並んだ。
大会前に掲げていた「MVP」の目標は、スポンサーの撤退によりまさかの消滅。4年前の仁川大会では競泳4冠の萩野公介が選出されており、“ライン”はクリアしていただけに「MVPは取れなくて残念」と苦笑いしたが、まさかの事態にも屈しない。「前の2人がリードしてきてくれると思ったので、安心して泳げた」。信頼が生んだ日本記録だ。
競泳種目最終日となる24日は、50メートル自由形の一本勝負。「気持ちは折れそうだったし、体は気持ち以上にきつかった。でも金メダルの喜びが疲れを吹っ飛ばしてくれる」。残る力を振り絞り、新たな歴史を刻む。
デイリーより