2018年6月30日(土曜日)08時55分 配信
韓国競泳界の第一人者で、2008年北京五輪の男子400メートル自由形金メダリストの朴泰桓(パク・テファン)が、8月にインドネシア・ジャカルタなどで開催されるアジア大会への出場を断念したと、マネジメント会社が29日明らかにした。
朴は「2016年以降、1週間以上の休みを取らずに一人でトレーニングしてきたが、近ごろ運動をしながら、私が良い記録をお見せできるコンディションではないことを自覚した」と欠場の理由を伝えた。
また「引退するというよりは、今後の私の活動について考える時間を持つ予定だ」と説明した。
今年のアジア大会に備えてオーストラリアでトレーニング中の朴は、マネジメント会社を通じて書面を発表し「このように急いでオーストラリアでこの文を書く理由は、できるだけ早く私の現在の状況についてお話しし、他の選手にアジア大会に参加する機会が渡るよう準備できる時間を考慮したためだ」と説明。「いつも関心を持ってくれ、応援してくださった方々に心から感謝し、期待に添えず申し訳ない」と述べた。
朴は今年のアジア大会代表選考会で自由形100メートル、200メートル、400メートル、1500メートルの4種目に出場し、全種目で1位を獲得して4大会連続の出場を確実にした。
また、大韓体育会(韓国オリンピック委員会)が今回のアジア大会への派遣を決めた競泳韓国代表にも選ばれた。
2006年にカタール・ドーハで開かれたアジア大会に初出場した朴は、自由形200メートル、400メートル、1500メートルで優勝して3冠に輝き、最優秀選手(MVP)にも選ばれた。
10年の広州大会では2大会連続の3冠を達成した。だが、14年の仁川大会では銀メダル1個と銅メダル5個を獲得したものの、大会開幕前に行われたドーピング検査で陽性反応を示し、メダルを剥奪された。
その後、4回目の出場となるジャカルタ・アジア大会での名誉回復を目指してトレーニングを積んできた。
朴の今後の計画について、マネジメント会社は「選手がまだオーストラリアにおり、(出場可否を)早く決定しなければならず、今後の計画や休養期間は全く考えられなかった」し、「選手が韓国に戻り次第、慎重に考える時間を持つ計画だ」と説明した。
ソウル聯合ニュースより