2018年5月26日(土曜日)09時22分 配信
競泳のジャパンオープン第2日は25日、パンパシフィック選手権(8月、東京)とアジア大会(同、ジャカルタ)の最終選考会を兼ねて東京辰巳国際水泳場で行われた。女子400メートル個人メドレーは大橋悠依(イトマン東進)が4分35秒03で優勝した。女子100メートル背泳ぎは諸貫瑛美(ミキハウス)が59秒77で制した。
女子200メートル自由形は17歳の池江璃花子(ルネサンス)が1分57秒25で勝った。男子200メートル自由形は松元克央(セントラルスポーツ)が1分47秒62で優勝し、2位には萩野公介(ブリヂストン)が入った。
◇大橋、精神面での成長期待
女子400メートル個人メドレーで1カ月前に自身の日本記録を塗り替えた大橋。そこから4秒余り遅れたタイムに納得ができない表情を浮かべたが、「不安が大きかったので優勝できたことは良かった」と胸をなで下ろした。
序盤から大橋がレースを引っ張る展開だった。2種目めの得意とする背泳ぎで後続を引き離した。後半も身長173センチから繰り出す大きなストローク(腕のかき)は衰えずフィニッシュ。
自らの性格を「心配性」と語る大橋。昨シーズンに初めて代表入りを果たすと、世界選手権は200メートル個人メドレーで銀メダル、400メートル個人メドレーは4位入賞し競泳女子の新エースに名乗りを上げた。今年は追われる立場に変わり、プレッシャーを感じる場面が多いという。この日も400メートルの距離に「体が動かなくなったら……」と不安を抱え臨んだ。
指導する日本代表の平井伯昌監督は「みんなが通る道にやっときた」とトップスイマーに求められる精神面での成長を期待する。8月はパンパシフィック選手権にアジア大会と世界の強豪と争うレースが続く。「頂点を狙う」とさらなる飛躍を誓う。【村上正】
毎日新聞より