2018年5月26日(土曜日)09時22分 配信
競泳のジャパンオープン第2日が25日、東京辰巳国際水泳場で行われ、女子200メートル自由形決勝では池江璃花子(ルネサンス亀戸)が1分57秒25のタイムで優勝した。
「めちゃめちゃしんどかったし、恥ずかしいというか久しぶりにこんなにばてた」と池江はレースを振り返った。
午前の予選後には「(決勝では1分)55秒台を出したい。前半からしっかりいく」と目標を語っていたが、決勝のレース中にかつてないほどの疲労を感じ、思い通りの力を発揮できなかった。「50メートルの時点で体がきつく、100メートルをターンしたときは、けっこう乳酸がたまっていた状況。ずっときついと思いながら泳いでました」と胸中を明かした。
とはいえ、迫るライバルたちを振り切り、タッチの差でフィニッシュし見事優勝。さすがの勝負強さが光った。
「今回は良くなかったですけど、逆に自分もこういうときがあるんだなとあらためて知ることができた。笑っちゃうくらい後半ばててしまったので、いろいろな反省点、改善点が見つかったいいレースだったんじゃないかなと思います」
前日の50メートルバタフライも含め、今年に入り何度も日本新記録を更新している池江。周囲の期待はどんどん高まる一方で、その重圧は計り知れない。「ここで自己ベストを出していたら、自分に大きなプレッシャーがかかりすぎる(ので結果的によかった)というポジティブな考えも生まれてきた」とは本音だろう。
全てのレースがうまくいくとは限らない。ゆえに重圧や不安ともうまく付き合っていくことも必要になるが、池江は今回の状況を落ち着いて、前向きにとらえている。
「今日の疲れ具合を見て、明日からのレースが不安になった部分もありますが、最後まで全力で泳ぎきりたい」。そう冷静に、力強く誓った。
スポーツナビより