2018年5月22日(火曜日)08時45分 配信
競泳のジャパンオープンが24日に東京・辰巳国際水泳場で開幕する。女子50メートル&200メートル背泳ぎに伊藤亜香利(14)=浜名湖SS=が出場。「緊張するけど、強い選手と泳げるのはすごく楽しみ」。初めて出場する日本トップスイマーが集まる大会で、鷲津中3年生が無欲で挑戦する。
伸び盛りの14歳だ。今月13日に短水路で争われたインドア大会の200メートル背泳ぎで、11月に行われるW杯東京大会の標準記録を突破する2分9秒15をマークしたばかり。「狙っていたので良かった」。1年で自己記録を2秒近く縮める成長ぶりを見せている。
今回の女子200メートル背泳ぎでは、47人の日本人選手が参加する中、中学生はたったの2人。菊地昌弘コーチ(48)は「まだまだ泳ぎは粗削りだけど、持久力がついてきた。何より速くなりたいという思いが強いのがいい」と、水泳に対する真剣な姿勢を評価。「なんとか、B決勝(上位9~16人)に入って2本泳いで欲しい」と、期待を寄せる。
この種目の日本第一人者で、憧れの酒井夏美(16)=スウィン南越谷=とは昨年のGW中での富士合宿で一緒に泳ぐ機会に恵まれた。「バサロキックのこつを教わりました」。今年の最大の目標は、夏の全国中学総体で優勝。日本のトップレベルを肌で感じて今後の競泳人生に生かす。(塩沢 武士)
◆伊藤 亜香利(いとう・あかり)2003年10月1日、浜松市生まれ。14歳。ベビースイミングで「物心ついたころから」水泳を始めた。162センチ。家族は両親と兄2人。
◆水野美鈴、自己新で総体へ弾みを
伊藤とともに、浜名湖SSから水野美鈴(18)が50メートル平泳ぎで初出場する。「レース前の動きやアップの仕方などを勉強したい」。日本トップ選手との対戦から色々なものを吸収するつもりだ。今季、一番の目標を初の全国総体出場に置いている水野にとって、県、東海と大事な大会へとつながる。「昨年の全国総体はコンマ何秒差で行けなくて悔しかった」。今大会で32秒27の自己記録を更新して弾みをつける。
◆水野 美鈴(みずの・みすず)2000年5月2日、湖西市生まれ。18歳。5歳のころに水泳を始めた。163センチ。家族は両親と兄2人、祖母。