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萩野、瀬戸振り切り200M個メV7“リオ金相当”の今季世界最高記録

2018年4月7日(土曜日)08時16分 配信

◆第94回競泳日本選手権 第4日(6日、東京・辰巳国際水泳場)

リオ五輪400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(23)=ブリヂストン=が、男子200メートル個人メドレーで7連覇を達成した。ライバルの瀬戸大也(23)=ANA=の猛追をかわし、1分56秒37で優勝。派遣標準をクリアし、初日の400メートル自由形では逃した8月のパンパシフィック選手権とアジア大会の代表権を獲得。また、女子50メートル自由形で、池江璃花子(17)=ルネサンス亀戸=が24秒21をマークし、今大会3個目の日本新でV3を飾った。

心の底から安堵(あんど)のため息をついた。優勝インタビューの第一声に、萩野の本心が凝縮された。「正直す~ごくホッとしています」。十八番(おはこ)の200メートル個人メドレーでV7。見慣れた光景のようでも、いつもとは味わいが違った。

全身全霊を傾けた。師事する平井伯昌・日本代表ヘッドコーチ(HC)からは「バテたらしばき倒す」と、過激な言葉で送り出された。最後の自由形では、宿敵・瀬戸が猛然と差を詰めてきたが、力を振り絞った。「(瀬戸の姿は)ずっと見えていた。最後はしんどかったが、それでもいい泳ぎができた」。1分56秒37は今季世界最高。自身が銀だったリオ五輪では、金に相当する。もがき苦しむ中で出した数字が、底力を雄弁に物語った。

初日の400メートル自由形で2位と敗れ、2日目の200メートル自由形を棄権してまでかけたこのレース。入場ゲートから笑顔で現れた。初日に代表権を逃した後、「楽しんで泳げよ」と多くの人に声をかけられた。「400メートル自由形のときは表情が硬かった。そういう部分が泳ぎにも大きく影響している。簡単なことだけど、ひとつずつやっていけたら」

昨年末のスペイン高地合宿で腰痛を発症。さらには、疲労から来る発熱やけん怠感といった体調不良に苦しんだ。年明けに練習参加した際には顔面そう白。メニュー以上の練習量をこなそうとした自身のストイックさも一因になっていた。

約1か月の“休養期間”には、母・貴子さんが折に触れて栃木・小山市の実家から上京。母の手料理で、体調も上向いた。「自分との戦いだった? その通りですね。平井先生を始め、いろいろな方の支えがあった。すごく一歩進んだ感じがする」。残すは400メートル個人メドレー。リオ五輪後は不振に苦しんだ天才スイマーに、確かな光明が差した。(太田 倫)

スポーツ報知より

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