2018年3月20日(火曜日)08時49分 配信
競泳で4つの五輪金メダルを獲得した男子平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介氏(35)が19日、都内で体育会所属の学生を対象とした就職活動イベントに参加した。スポーツ用品販売大手ゼビオの主催で、北島氏が同社のスペシャルアドバイザーに就任している縁もあって実現した。
北島氏は、現役学生を前に「2度目の金メダル(08年北京五輪)の時に、このままじゃだめだ。金メダルをぶら下げて一生生きていきたくない」と、その後に米国に練習拠点を移したきっかけを話した。「水泳を通じて、自分を知ることを学んだ。現役時代からいろんな人のいろんな話を聞いてきたことが(引退後に)生きた部分がある」と、自身の体験談を語った。
一方で司会者から08年北京五輪での名言「何もいえねー」について「本当は何がいいたかったんですか?」と質問された。北島氏は「それは初めて聞かれた」とちょっと驚いた表情を見せた。その上で「『何もいえねー』は、本当は感謝の気持ちを伝えたかった。コーチ、トレーナー、家族、スタッフ。本当はありがとう、といいたかったけど、涙が止まらなくて、ああなりました。狙ってないです。ちなみに(04年アテネ五輪の名言)『超気持ちいい』も狙ってない」と笑顔で裏話を披露していた。
日刊スポーツより