2018年3月19日(月曜日)10時02分 配信
2016年のリオデジャネイロ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎの金メダリストで、今月現役を引退した金藤理絵さん(29)=ぎふ瑞穂スポーツガーデン=の講演会が、岐阜市柳戸の岐阜大で行われ、金メダル獲得の原点や世界を目指すアスリートに求められる資質などについて語った。
小中学生を対象に、将来のトップアスリートを発掘・育成する県の「清流の国ジュニアアスリート育成プロジェクト」のカリキュラムの一環。選手や保護者ら約270人が聴講した。
金藤さんは、競泳人生を振り返るビデオを上映しながら、時々の思いを語った。リオ五輪1年前の、6位に終わった世界水泳から再起を図る過程を振り返り「(金メダルを獲得した)北京五輪の北島康介さんの泳ぎを見た時に感じた『私も金メダリストになりたい』という初心に戻り、開き直ることができた」と一度決めた目標に再び向き合い、全力で挑戦し続ける覚悟を決めたことを金メダルの原点に挙げた。
そして母校・東海大の後輩ら多くの人に支えられたことに触れ「みんなも応援してくれる仲間を見つけて。試練に直面しても、きっと乗り越えられる力になる」と結んだ。
同市内のプールでは、引退後初の水泳教室も行われ、県内の小中高生約40人に泳ぎのこつを教えた。
岐阜新聞社より