2016年3月25日(金曜日)18時47分 配信
英タイムズ紙は23日、ロシアが競泳でも数年前から組織的にドーピングを行ってきたと報じた。ロシア競泳選手は過去3年で10人以上の選手がドーピングにより処分されている。
同紙は調査の結果、昨年の世界反ドーピング機関(WADA)の報告書でも名前が挙げられたロシア陸上の医事委員会トップ、セルゲイ・ポルトガロフ氏が競泳選手にも関わっていたことが判明したと伝えた。同医師はロシア陸上選手に禁止薬物を手渡した人物と見られ、WADAから永久追放処分を求められている。
タイムズ紙は、ポルトガロフ氏が2009年にロシア競泳界への「援助」を申し出て以来、スイマーが23人、全水泳競技を含めれば40人以上の選手がドーピングによる出場停止処分を受けていると報道。「8月のリオデジャネイロ五輪で、ロシア競泳選手の出場停止を求める声は大きくなるだろう」とした。
ロシアでは22日、陸上界に続いてレスリングでも数十人の選手が禁止薬物に陽性反応を示し、五輪から排除される可能性が浮上していた。
ロイターより