五輪選考会一日目 総括レポート

2012年4月3日（火曜日）04時49分 配信

ロンドン五輪選考会、現地特派員からの総括コメントが入りました。

緊迫の選考会決勝レースが始まりました。
第一レースは、男子400M個人メドレーですが、萩野選手（御幸ヶ原SS）・瀬戸選手（JSS毛呂山）・堀畑選手（日体大）の、新旧交えてのレースになりました。
予選から好調の萩野選手が背泳でTOPになると今まで苦手としていた平泳ぎでも他の選手を寄せ付けずに日本新記録で優勝！
堀畑選手も意地を見せて追い上げてきましたが、萩野選手の勢いは凄まじいものでした。
瀬戸選手も平泳ぎでかなり猛追したのですが、最後は力尽きてしまい、派遣標準を突破しましたが残念ながら3位とオリンピック出場の夢は叶いませんでした。
これからは萩野・瀬戸の新時代に突入してきたのではないでしょうか！

オリンピックでは実績のある堀畑選手の飛躍を楽しみですし、萩野選手の更なる飛躍にも大きく期待したいと思います。

続いては、女子400M個人メドレーです。
こちらも高校生の大塚美優選手（スウィン大宮）が優勝、続いた2位の高橋選手（日体大）と二人がオリンピック出場を決めました。
大塚選手は、課題の自由形をかなり強化してきたのでしょう。
今までであれば、TOPを譲っていたレース展開でも全く他を近寄らせない強さがありました。

男子400M自由形では、日高選手（中京大）の独泳で派遣標準突破を試みましたが、残念ながら後半失速し突破出来ませんでした。
この種目では第一人者としての風格と強さを感じとても頼もしく見えました。
少し前半で硬さを感じましたが会場を沸かせたレースは感動もの！
是非、200M自由形で代表権を手に入れて欲しいですし、取れる実力が備わっていると思えます。

女子400M自由形は、残念ながら派遣突破に大きく及びませんでしたが、地田選手（東京SC）のラスト5Mの強さは圧巻でした。
800M自由形での活躍を期待します！
また、高野選手（イトマン）も200M自由形での代表を是非、勝ち取って欲しいです。

続いては準決勝！
女子100Mバタフライでは加藤選手（東京SC）が前半から飛び抜けて堂々の1位通過です。
星選手（スウィン大宮）が棄権をしたので2番手争いが全くわかりません。
福田選手（KONAMI）・小林選手（初芝SS）・細田選手（KONAMI林間）の3選手があと少しで派遣標準に手が届きそうです。
決勝では加藤選手の日本新ともう一人の派遣標準突破者が誰になるのかに注目です。

男子100M平泳ぎでは、なんと言っても、北島選手（アクエリアス）の強さが引き立っていました。
前半を27秒74で折返し日本新を出す雰囲気が漂い、会場から歓声が聞こえてきました。
決勝に期待したいですね。
2番手には順当に立石選手（NECGSC玉川）が続きましたが、ここで注目はやはり山口観弘選手（志布志DC）です。
一緒に泳ぐ選手が速ければ速いほど記録を伸ばして来そうな感じがします。
決勝も見逃せません。

まずは初日を終えましたが、決勝に出てくる選手は皆、ベストコンディションで会場を沸かしています。
明日からレースも本当に楽しみです。

以上、SWIM-TV現地特派員でした。