上野競泳委員長の後任に平井氏推薦へ　来月役員改選

2015年5月28日（木曜日）08時46分 配信

競泳強化の現場責任者である上野広治競泳委員長の交代案が検討されていた問題で、日本水連の鈴木大地会長と泉正文専務理事が２７日、東京都内で記者会見し、６月の役員改選に合わせて交代させる考えを明らかにした。後任の人選は上野氏に一任された。

この日行われた役員候補者選考委員会で、上野氏は引き続き強化担当常務理事として強化に携わることになった。ただ、今後は２０２０年東京五輪を見据えて競泳、飛び込み、水球、シンクロナイズドスイミング、オープンウオータースイミングの全５種目の総責任者として強化に当たる。

鈴木会長は「これまでの上野競泳委員長の手腕を高く評価している。競泳以外の４種目にも生かしていただきたい」と述べた。

日本水連の次期競泳委員長に、今夏の世界選手権で日本代表の監督を務める平井伯昌氏が就任する方向であることが２７日、関係者の話で明らかになった。後任の人選を一任された上野広治氏が平井氏を推薦する考えであるという。
五輪２大会連続２冠の北島康介（日本コカ・コーラ）を育てた平井氏と上野氏の信頼関係は厚い。
２人はこれまで戦略的な情報収集による医科学サポートの導入や、合宿地の選定に力を入れながら強化を進め、２０１２年ロンドン五輪では戦後最多となる１１個のメダルを獲得した。
関係者によると、上野氏は以前から「後任は平井しかいない」と話しており、引き続きタッグを組んでリオデジャネイロ五輪、さらに東京五輪へ向けて強化に取り組むとみられる。

産経新聞より