2015年5月13日(水曜日)08時44分 配信
シンクロナイズドスイミングが、正式に男女の垣根を払った混合競技として行われることになった。日本水泳連盟は12日、東京都内で常務理事会を開き、来年度から日本選手権などの要項を変更して男子の出場を認めることを決めた。
国際水泳連盟(FINA)は今夏の世界選手権(ロシア・カザニ)で男女混合デュエットを正式種目に採用。今月のジャパン・オープン兼日本選手権には男子初の日本代表、安部篤史(32)=トゥリトネス水泳部=が足立夢実(26)=国士舘シンクロク=と組んで同種目に出場した。ただ、このときはフリールーティンのみで、あくまでオープン参加だった。来年からは日本選手権のほか、チャレンジカップやJOC杯など5大会で男子に正式参加の道を開くことになった。
デュエットだけは、世界選手権への強化の一環として女子とのコンビしか認められないが、バッジテストでステージ3以上という資格さえ満たせば、チームやフリーコンビネーションで女子のチームに交ざっても、男子だけでチームを結成してもOK。もちろんソロも可能だ。
本間三和子シンクロ委員長によると「これまであった種目に男子が出る形」のため、チャレンジカップで新種目「男子ソロ・フリールーティン」が設けられる以外は、馬術やモータースポーツと同じように、男子と女子が同じ土俵で戦うことになる。
もっとも、出場の資格自体はかなり厳しい。本間委員長は「安部くんでも日本選手権に出られるかどうか、というレベルです」としている。
サンケイスポーツ