2015年4月11日(土曜日)09時58分 配信
競泳・日本選手権第4日(10日、東京辰巳国際水泳場)男子200メートル個人メドレーは、萩野公介(20)=東洋大=が1分56秒30で4連覇。
今夏の世界選手権(ロシア・カザニ)3冠にも萩野に笑顔はなかった。ライバルの瀬戸を振り切り、自由形2種目に続く頂点。誇らしい気持ちになっていいはずが、電光掲示板に表示されたタイムがそうさせてくれない。自身が持つ日本記録から0秒97遅れ、表情を曇らせた。
「スピードが出てこない。修正するところが多い大会。もう一本、泳ぎたい気持ちがある」
平泳ぎは本来なら33秒台でこなし、最後の自由形へつなげる。この日は34秒16もかかり、この1秒近い差が最終的に平凡なタイムの要因となった。
残る種目は400メートル個人メドレーのみとなった。今大会は種目数を前年から減らしたことで、肉体的な負担は小さくなった。それだけに自己ベストが更新できない現状がもどかしい。「挽回しないといけない」。“本職”の種目で、真価が問われる。
サンケイスポーツより