国士舘大学　女子大生獲得へシンクロ部創設

2014年6月28日（土曜日）08時56分 配信

男くさい？イメージの強い国士舘大学が、斬新なイメチェン作戦に打って出ている。日本の大学では初となるシンクロナイズドスイミング部の創設がその目玉で、２６日に東京・世田谷のキャンパスで記者会見を行った。

　初代監督に就任するのはロンドン五輪代表でＯＧの足立夢実氏（２５）。２０２０年東京五輪で活躍する選手の輩出を目指す。しかし、同部の設立には別の狙いもある。

　柔道部やサッカー部に代表されるスポーツの名門でもある国士舘大の男女比は「男子に比べ、女子は３割くらい」（関係者）と極端な差はない。ただ、一般的には硬派なイメージが強く、関係者でさえ「歴史的にみても国士舘はどうも男の人が多い。世田谷にあって女性がいないのは寂しい」（岡田繁副学長）と感じていた。

　そこで水泳の華であるシンクロを取り込むことで校風の一新を図ろうというわけ。従来、国士舘大のスポーツの拠点は多摩キャンパスにあったが、シンクロ部が世田谷キャンパスに置かれたことも期待の表れだ。

　足立監督が学生として多摩キャンパスに通っていた時も「クラスで女子は４～５人しかいない。みんなジャージーで来ていて、私服で来てる子のほうが珍しかった」。それを今回の創部に際し、同監督は「女の子がいるとすごく華やかになる。柔道や空手は伝統のイメージがあっていい。その中で新しい風を吹かせたい。シンクロの子には『ジャージー登校禁止』にしました」と早くも改革に着手している。

　２０１７年には創立１００周年を迎える。シンクロナイズドスイミング部にとどまらず「柔道やサッカーも女子部を強化しています」（前出関係者）。数年後にはキラキラとした学校に生まれ変わる！？

東スポより