【競泳】高橋、女子４００個メで１４年ぶり日本記録更新！

2014年6月21日（土曜日）10時01分 配信

　女子４００メートル個人メドレーで高橋美帆（２１）＝日体大＝が４分３５秒６９で優勝し、２０００年９月のシドニー五輪で田島寧子が作った日本記録（４分３５秒９６）を１４年ぶりに更新した。８月のパンパシフィック選手権（オーストラリア）、９月のアジア大会（韓国）の代表入りを確実にした。男子１５００メートル自由形で山本耕平（２２）＝ミズノ＝が１４分５４秒８０、女子５０メートル平泳ぎで鈴木聡美（２３）＝ミキハウス＝が３１秒０４と、ともに日本新記録をマークした。

　１４年ぶりに日本新のコールを響かせた高橋が、藤森善弘コーチ（５０）に抱きついた。「ずっと目標にしていた記録を切れた。とてもうれしい」。声を弾ませた教え子の快挙に、コーチは涙をこらえられない。「選手に初めて『お前が田島の記録を破れる』と言ったのが高橋でした。１４年、長かった」。当時は田島を指導した師とまな弟子の思いが結実した瞬間だった。

　午前の予選は３００メートルまで日本新ペース。「調子がよくて、どれだけ記録を上回れるかワクワクしていた」。得意な後半の平泳ぎ、自由形でペースを落とさずゴール。「（３年前に）大学入学した時、記録を破るのは自分だと思ってました」。同じ大学で同じコーチ。会ったことはないが、大先輩をやっと超えた。

　高校まで京都育ち。銀メダルを獲得したシドニー五輪で「めっちゃ悔しい～。やっぱり金がよかったですっ」と“名言”を残した田島のような元気キャラだったが、１２年ロンドン五輪に出場した達成感から、一時は「冷めた気持ちになった」と振り返る。だが、入学時に誓った日本記録更新が心の支えになった。大きなカベを破った高橋が、再び世界に挑戦する。

スポーツ報知より