2013年12月6日(金曜日)09時20分 配信
2012年ロンドン五輪で2個の銅メダルに輝いた競泳女子背泳ぎの寺川綾(29)=ミズノ=が4日、東京都内で行われた記者会見で「今季限りで競技からは卒業します」と語り、現役引退を表明した。
「集大成」で臨んだロンドン五輪以降、「ゴールが近づいてきたことは感じていた」という。ただ、引退の直接の原因は5月ごろから感じるようになった右足首の痛み。今季も日本記録をマークし、世界選手権でもメダルを獲得したが、万全の状態ではなかったという。「選手として自分にうそをつけなかった」と心境を明かした。
10代から日本代表で活躍してきたが、五輪でメダルを獲得したのは27歳で迎えた昨夏のロンドン五輪。日本の競泳女子史上最年長のメダルだった。寺川は「水泳は生活の一部ではなく全てだった」と競技人生を総括した上で、「諦めるのはまだ早いと思い続けてここまで来た。山あり谷ありの人生だったが、その分、たくさんの人に応援してもらった」と振り返った。
会見では「引退」ではなく「卒業」という言葉を使った。「引退というのは悲しい印象があるが、ありがとうという気持ちの方が強いから」と語り、会見では終始、笑顔をのぞかせた。
毎日新聞より