シエロ・フィーリョが男子50m自由形制す、第15回世界水泳

2013年8月4日（日曜日）12時19分 配信

第15回世界水泳選手権（15th FINA World Championships）は3日、スペイン・バルセロナ（Barcelona）で競泳男子50メートル自由形の決勝が行われ、ブラジルのセザル・シエロ・フィーリョ（Cesar Cielo Filho）が23秒32で3連覇を達成した。

およそ10か月前に両膝の手術を受けていたシエロ・フィーリョが、50メートルバタフライに続いて2種目で連覇を達成した。 2位には21秒47でロシアのウラジーミル・モロゾフ（Vladimir Morozov）、3位には21秒51でトリニダード・ドバゴのジョージ・ボベル（George Bovell）が入った。
表彰式で涙を流した26歳のシエロ・フィーリョは、「興奮している。まるで夢を見ているようだ。これは2016年のリオデジャネイロ五輪に向けた第一歩に過ぎない」と語った。
シエロ・フィーリョはロンドン五輪の50メートル自由形決勝で銅メダル獲得後、2012年に手術を受けており、今年の3月に本格的なトレーニングを再開していた。
ロンドン五輪苦汁をなめ、その後故障を経験したシエロ・フィーリョは、これほど幸せな気分を味わったことはないと心境を語る。
「僕は勝てると思われていなかった。映し出された記録を見て興奮した。自分の順位はまったくわからなかったからね。レース後にこんな最高の気分を味わったことはない」
「五輪では不本意な順位でフィニッシュした。その後はけがもあったので、ここに出場できるかどうか不安になることもあった」
「それが今回、人生で最高ともいえるレースができた。昨年の出来事と苦い思いは、この涙とともに流されていくだろう」

AFP=時事より