2013年4月16日(火曜日)09時09分 配信
日本水泳連盟は15日、今夏の世界選手権(7月19日~8月4日・バルセロナ)に派遣する日本代表メンバー31人を発表した。ロンドン五輪のメダリストで既に代表に内定していた7人に加え、選考会を兼ねた前日までの日本選手権での派遣標準記録を突破者を選出。同大会で5冠を達成した萩野公介(18)=東洋大=は、最大8種目にエントリーする可能性が出てきた。
国内5冠の歓喜は通過点に過ぎない。「まだこれで終わったわけではない。大本番は7月のバルセロナ。このままのタイムでは目標の金メダルには届かない。しっかりと金を取れるように、頑張っていきたい」。萩野は冷静に前を見据えた。
日本選手権の躍進で、既に内定していた400メートル個人メドレーを含め計6種目の代表権を獲得。リレーも含めれば最大で8種目エントリーも可能だが、出場種目には「これから話し合って決めたい」と慎重だ。
一方で金を狙う種目には「400メートル個人メドレーは、日本選手権でも目標にしていた4分5秒台が出れば金が見えてくる。他種目はメダルに届くかどうか」と冷静に分析。まずは最も得意な本職で世界一を目指す。
昨夏の五輪で日本勢は11個のメダルを獲得したが金はゼロ。主要世界大会では09年の世界選手権(ローマ)男子背泳ぎ100メートルで優勝した古賀淳也を最後に“金の系譜”が途絶えている。世界の壁は厚いが「五輪を経験して、金メダルへの思いが強まった」と萩野。次世代の競泳界を担う新星は、さらなる進化を果たして世界に挑む。
デイリースポーツより