2013年4月15日(月曜日)10時35分 配信
競泳日本代表チーム「トビウオジャパン」オフィシャルブログ
tobiuojapan.org/
2013年4月15日
本日も遅くなってスイマセン!第89回日本選手権の最終日第4日目が終了しました!
本日も日本新記録が1つ樹立されました!
男子50m自由形で塩浦慎理選手(中央大)が22秒03の日本新!目標の21秒台に届かず、ちょっと悔しそうでしたが、やはり日本新での優勝には清々しい表情を見せてくれました。
塩浦選手のコメント
「感覚がよかったのでいいタイムが出たと思ったが、悔しい。前回(日本記録を)切られたときは悔しくて、だから今日その記録を奪い返せて嬉しい。レースを確認したら、最初出遅れていてちょっともったいなかった。世界水泳に選ばれたら、決勝に進めるようなレースをしたい。」
そして大注目の中行われた男子200m背泳ぎでの入江陵介選手(イトマン東進)対萩野公介選手(東洋大)の対決は、入江選手に軍配!お互いに牽制し合うようなレース展開で、記録こそ伸びませんでしたが、レースとしては非常に見応えのあるレースでした。萩野選手は今大会での6冠はなりませんでしたが、見事に前人未到の5冠達成です!
入江選手のコメント
「勝ち負けは気にしていなかったが、タイムが良くない。しっかり切り替えてこれから夏に向けてやっていきたい。レースは(萩野選手と)2人とも消極的で、お互い勝負を意識し過ぎていたと思う。バサロで離されるのはわかっていたし、100mの映像を見ても後半で追いついていたので落ち着いて泳いだ。まだ夏に向けてやりたいこともたくさんある。夏に向けて新たな自分をつくって行きたい。」
萩野選手のコメント
「ここで粘れないところが目標とするフェルプス選手やロクテ選手との違い。このタイムだと3番もあり得たので、最低限の2位だと思う。力み過ぎてしまった。ちょっと今までのレースとテンポが違い、感覚の違いもあって(その歪みが)ラストにきてしまった。6冠は意識していなかったといえば嘘になる。まだ力が及ばなかったということ。今回多種目出場で得ることは大きかったし、一種目の大事さも今日のレースで身を以て感じた。一種目一種目取り組んで行きたい。入江選手を目標にしてきたし、入江選手というセンターを倒せるように自分も頑張りたい。今回得た経験をしっかり夏に活かしたい。」
女子100mバタフライは、星奈津美選手(スウィン大教)が日本記録保持者である加藤ゆか選手(東京SC)を破り、この種目優勝!男子100mバタフライは大混戦の中、粘った藤井拓郎選手(コナミ)が逃げ切り優勝です。
星選手のコメント
「100mでの優勝は初めてのこと。初めての2冠も素直に嬉しい。前半からスピードに乗って行けた。周りと僅差でターンできたので、後半持ち味を出せれば行けると思った。200mの前半を意識しながらやってきたので、わずがだがベストが出て、やってきたことは間違いではなかったと思う。58秒前半を狙っていたので、まだまだすべきことはある。57秒台を見据えてトレーニングをして、200mの前半を軽く59秒台で入れるようにしていきたい。夏はメインの200mでより良い色のメダルを目指してやっていきたい。」
藤井選手のコメント
「今までの100mバタフライで一番後半疲れた、らしくないレースをしてしまった。予選くらいの入りで行けば、十分ベストを狙えたと思うので残念。少し力が入り過ぎて、ふがいないレースになってしまった。あんなに後半失速するとは思っていなかったので、もう一度しっかりペースワークをやってつくって行きたい。世界水泳までにいくつか試合があるが、間の試合も大切にしていきたい。」
女子200m平泳ぎでは、中学1年生でセンターコースに残った今井月選手(本巣SS)にも注目が集まりましたが、今大会好調の金藤理絵選手(Jaked)が意地を見せ2分23秒11の好記録で優勝!前半から攻めた鈴木聡美選手(ミキハウス山梨)が2位、今井選手は3位で表彰台に上っています。
金藤選手のコメント
「1年間つづけてきて良かったという思い。少しホッとした気持ちとやっと戻って来れたという気持ちもある。選考会から1年経って、つらかったのは自分だけじゃなくて、コーチや家族はもっとつらい思いをしていたのかも知れないと気づいた。いつまでもくよくよしているのではなく、支えてくれた方々への思いもあった。欲を言えばもっと速いタイムで行きたかった。世界水泳ではまだチャレンジャー。去年1年間世界と戦えなかった分、刺激を受けながらどんなときでも自分を見失わないレースをしたい。」
鈴木選手のコメント
「悔しい気持ちが40%、今ある力を出してやりきったので、練習が足りてないのが60%。予選では前半ビビって出し切れなかったが、決勝では前半から思いっきり行けた。練習期間が短かった中でまずまずの結果だと思う。世界はまだまだ先を行っているし、国内で切磋琢磨しながら世界を目指して行ければ。夏に向けてまだまだ持久力が足りないので、自分の中で課題を見つけて充実したレースをしたい。」
今井選手のコメント
「焦ってしまった。大きな舞台でも強い選手になりたい。前半100mで隣の選手から遅れていたのがわかったので、後半勝負と思っていたので、3位に入れてよかった。予選では2秒5ベストだったので、
それを決勝でも維持できてよかった。5月のジャパンオープンでは、決勝に残って、3位よりいい順位に上げたい。」
男子200m平泳ぎは、世界記録保持者である山口観弘選手(志布志DC)が意地を見せ、前半から積極的なレース展開でしっかり泳ぎ切り2分09秒31で優勝。2位には山口選手と同じく大学1年生の小日向一輝選手(セントラルスポーツ)が入りました。ロンドン五輪銅メダリストの立石諒選手(ミキハウス)もトレーニングが十分に出来ていなかったながら4位に食い込み、夏に向けての課題も浮き彫りになったようです。
山口選手のコメント
「過去で一番苦しい日本選手権だった。世界新のときより日本選手権初優勝はある意味嬉しい。積極的にいくことを忘れていた。自分のレースをしたのが2分09秒の要因だと思う。北島選手とは共に戦って、日本の強さを見せたい。これからキャメロン(ファンデルバーグ)やギュルタ選手とも戦うことになるが、日本の強さを見せていきたい。」
立石選手のコメント
「今出来ることは完璧にやった。体力が持たないのはわかっていたが、前半から行くことができた。まだまだ自分は速くなれると確信をもてるレースだった。今回はレース後に吐くくらい、強い気持ちを持ってレースが出来た。足りないものはわかっている。夏は去年のロンドン五輪での自分を超えたいし、とにかくこれからトレーニングをしっかりしていきたい。」
【本日の優勝者】
女子1500m自由形
藤野舞子(拓大職員) 16:26.32
男子800m自由形
山本耕平(鹿屋体育大) 7:54.59
女子50m背泳ぎ
松本弥生(日体大大学院) 25.46
男子50m自由形
塩浦慎理(中央大) 22.03 日本新
女子200m背泳ぎ
赤瀬紗也香(日本体育大) 2:09.37
男子200m背泳ぎ
入江陵介(イトマン東進) 1:55.50
女子100mバタフライ
星奈津美(スウィン大教) 58.53
男子100mバタフライ
藤井拓郎(コナミ) 52.23
女子200m平泳ぎ
金藤理絵(Jaked) 2:23.11
男子200m平泳ぎ
山口観弘(東洋大) 2:09.31