2013年4月14日(日曜日)09時11分 配信
「競泳日本選手権・第3日」(13日、ダイエープロビスフェニックスプール)
ここまで3冠の萩野公介(18)=東洋大=が男子400メートル自由形と同200メートル個人メドレーを制し、史上初の5冠を達成した。200メートル個人メドレーでは1分55秒74の日本新を記録した18歳は、14日の最終日には男子200メートル背泳ぎで6冠に挑戦する。女子50メートル背泳ぎでは、ロンドン五輪女子100メートル背泳ぎ銅メダリストの寺川綾(28)=ミズノ=が、自身の記録を更新する27秒51の日本新記録を樹立した。
前人未到の金字塔を、水の申し子はさらりとやってのけた。今大会5種目目の200メートル個人メドレーを日本新の圧勝で制すると、萩野は左手、右手と順番にガッツポーズをつくった。
02年に萩原智子、04、05年に松田丈志が達成した4冠を超える、史上初の5冠達成。しかも予選も含めて泳いだレースはすべて1位で、全種目で世界選手権の派遣標準記録を突破。それでも進化を続ける18歳は「記録は意識してなかったですが、初めてなのはうれしいですね」と、感情を爆発させることはなかった。
指導する日本代表の平井ヘッドコーチは、萩野の体をさまざまな角度から研究。その結果として「これだけやらせても大丈夫かなというほどの(負荷の高い)ものを渡している」。世界選手権と五輪で50個を超えるメダルを獲得した“水の怪物”フェルプスに倣い「食事はバランス良く、たくさん食べるようにしています」。前夜もカレー大盛りを2杯ぺろりと平らげたという。
残すは200メートル背泳ぎ。「自信を持って臨めば、いいタイムが出ると思う」。無限の可能性を秘めた超新星は、まだまだ突き進む。
デイリースポーツより