2013年4月12日(金曜日)09時06分 配信
競泳日本代表チーム「トビウオジャパン」オフィシャルブログより
2013年4月11日
第89回日本選手権の第1日目が終了しました!
初日から日本新記録が樹立されました!
男子400m個人メドレーでロンドン五輪銅メダリストの萩野公介選手(東洋大)が4分07秒61の見事な日本新記録で優勝!前半200mを1分57秒31で入る驚異的なペースで会場を盛り上げ、ラストの自由形では少しバテてスパートがかかりませんでしたが、それでも昨年銅メダルを獲得した記録を1秒以上上回る素晴らしい記録です。また2位の瀬戸大也選手(JSS毛呂山)も4分12秒70で派遣標準記録を突破。2人のライバル関係は今後も長く続いて行きそうです!
萩野選手のコメント
「4分06秒台を狙っていたのでちょっと悔しい。前半積極的に行けたが、ラストFrで浮いてしまった。4分06秒台を目指すのであれば、もう少し落ち着いて行けたかもしれない。ただ4分07秒台が出たということは、過去の自分を上回っていること。前半1分57秒前半はちょっとやり過ぎという気もするが、今後4分05秒台を目指すためにはこのペースで行かないと出すことは出来ないので、予定していた記録が出ず悔しいが、それ以上に収穫のあるレースだった。とにかく日本新が出せているので、状態はいい。残りの種目もしっかり頑張りたい。」
瀬戸選手のコメント
「自己ベストではないので、まだまだ弱い。全体的にいい泳ぎが出来なかった。積極的に行ったが後半バテてしまい、得意の平泳ぎで萩野選手との差を詰められなかった。まだまだ練習が足りないということ。もっと練習して体力を付けて強くなりたい。夏には萩野選手と2人でメダルを獲れるように、自分が頑張らなければと思う。」
男子100m自由形では予選をトップ通過した塩浦慎理選手(中央大)が自己ベストを更新する48秒78の好記録で優勝。今後の自由形短距離のエースに成長してくれそうです。
塩浦選手のコメント
「日本新を狙っていたので、ベストだがタイムが伸びなくて悔しい。前半の23秒19は思った通りのレース展開だが、ラストでバテてしまった。今年も結局リレーの派遣標準記録を突破できていないので、これから自分が引っ張って(4人の)アベレージを上げられるよう頑張りたい。」
女子100m平泳ぎは、ロンドン五輪銅メダリストの鈴木聡美選手(ミキハウス山梨)が先行し、高校生の渡部香生子選手(JSS毛呂山)が追う展開。ラストは0秒04のタッチ差で鈴木選手が勝利。200m平泳ぎでもいい勝負を見せてくれそうです。
鈴木選手のコメント
「タイムも感覚も改善出来てよかったが、目標にしていたのが1分07秒1〜2だったので、それを達成出来なかったのは悔しい。後半上げることが出来ずズルズル行ってしまった感じ。(内容は)悔しいが、練習期間が短い中で4連覇できたことはよかった。これからラスト25mでどう上げられるか、というところのトレーニングをしていきたい。」
渡部選手のコメント
「予選から泳ぎがだいぶ修正出来てよくなった。ただタイムが派遣標準記録に足りず、悔しい。鈴木選手と互角に泳げたことは自信になった。スピードもついてきたので、200mに繋げたい。」
男子100m平泳ぎは予想通りの大接戦!前半で抜け出した北島康介選手(アクエリアス)が、後半徐々に他の選手たちに追いかけられながらも何とか逃げ切り1分00秒78で優勝。後半追い上げを見せた山口観弘選手(志布志DC)は0秒03届かず2位。
北島選手のコメント
「優勝は嬉しいけど、もう少し上を狙っていたから。今の自分の力では1分00秒半ばがいいところだと思っていた。正直この記録で勝てるとは思っていなかった。予選から0秒1でも上げられればと思っていたが、0秒1下げてしまったのは力みがあったのだと思う。この試合をまたステップにしていきたい。」
初日は萩野選手の日本新に盛り上がりました。萩野選手は今大会あと5種目に出場するので、これから登場するレースにも注目です。一方で初日は派遣標準記録に届かない記録も多かったのが事実。明日から3日間、選手たちが記録を上げてくれることを期待しましょう!
【本日の優勝者】
女子400m自由形
五十嵐千尋(横浜サクラ) 4:10.67
女子50mバタフライ
加藤ゆか(東京SC) 26.47
男子50mバタフライ
高安亮(KONAMI) 24.00
男子400m個人メドレー
萩野公介選手(東洋大) 4:07.61 日本新
男子100m自由形
塩浦慎理選手(中央大) 48.78
女子100m平泳ぎ
鈴木聡美選手(ミキハウス山梨) 1:07.43
男子100m平泳ぎ
北島康介選手(アクエリアス) 1:00.78
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