2013年4月11日(木曜日)20時01分 配信
競泳の世界選手権選考会を兼ねた日本選手権が11日、新潟・長岡のダイエープロビスフェニックスプールで開幕し、男子100メートル平泳ぎ決勝で、アテネ、北京五輪金メダリストの北島康介(アクエリアス)が1分00秒78で優勝した。2位には1分00秒81で、男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の山口観弘(志布志DC)が入った。 しかし、決勝で2位以内の北島、山口はいずれも世界選手権内定条件となる派遣標準記録IIの1分00秒04を突破できなかった。
以下は、決勝後の北島のコメント。
「優勝できたのはうれしいが、もう少しレベルが高い戦いを想定していた。1分00秒7くらいが正直、今の力だと思う。若い選手にプレッシャーをかけたつもりはないけど、逆に自分がついていくレース展開になると思っていた。派遣記録を切れていないので、素直には喜べない。ただ、練習を始めてからわずかな期間で優勝できたのは達成感がある。この結果を励みに、ステップアップしたい。
レースとして前半は速くないし、後半もスピードがなかった。あまり高いところは望んでいなかったが、予選の記録からタイムが落ちたのは力みがあったのかな。たぶん50メートルもうまく泳げないだろう(苦笑)。五輪種目ではないけれども、50メートルでスピードをつけて100メートルに生かせればと思う。ただ50メートルで勝てる自信はない。
(山口について)自分(北島)のことを意識しすぎ。一緒に練習しているので、彼の意欲や向上心は感じている。今日勝てたのはまぐれだと思う。隣で泳いで、彼の強さを垣間見られたし、200メートルでどこまで修正してくるのか楽しみ」
スポーツナビより