北島、弱気　ライバルを「迎え撃てません」

2013年4月11日（木曜日）08時59分 配信

競泳日本選手権（新潟県長岡市・ダイエープロビスフェニックスプール）が１１日に開幕する。

　大会初日の男子１００メートル平泳ぎに臨む北島康介（３０）＝日本コカ・コーラ＝の表情に、期待と不安が入り交じった。昨年までは絶対王者として君臨も、今回は本格始動して３か月足らずで、どこまで記録を伸ばせるかは不透明。「予選でどんな泳ぎができるかで、ほとんど決まりでしょう」。０４年アテネ、０８年北京両五輪の１００、２００メートル平泳ぎで金メダルを獲得したベテランは、午前中のレースをポイントに挙げた。

　周囲のレベルも高い。同２００メートル世界記録保持者の山口観弘（１８）＝志布志ＤＣ＝を筆頭に、ロンドン五輪同２００メートル銅メダルの立石諒（２３）＝ミキハウス＝、米国留学で復調した冨田尚弥（２３）＝Ｔアリーナ＝らライバルがズラリ。「（彼らを）迎え撃てません。自分なりに頑張ります」と苦笑交じりに話した。

　それでも、恩師の平井伯昌氏の下で懸命に最終調整し、決勝に残るだけの自信は培った。あとは本番の出来次第。「不安要素もあるけど、そういう不安も楽しんで泳ぎたい」と言う北島が、精いっぱいの泳ぎを見せる。

　◆競泳世界選手権代表選考　個人種目の代表は最大で２人まで選べる。原則として、日本選手権の決勝で日本水連が定めた派遣標準記録を突破し、２位以内に入った選手を代表とする。ただし、ロンドン五輪の個人種目でメダルを獲得した選手はその種目に限り、出場すれば最優先で選ぶ。枠が余れば別の基準で選考する場合もある。４００メートル、８００メートルリレーの代表は１００メートル、２００メートル自由形の結果で選考する。

スポーツ報知より