2013年4月10日(水曜日)19時06分 配信
水泳の日本選手権(4月11日~14日)を翌日に控えた10日、新潟県のダイエープロビスフェニックスプールで公開練習が行われ、。ロンドン五輪400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得し、今大会6種目にエントリーした萩野公介(東洋大)は「ワクワクしている。6種目全部で1位を取りたい」と笑顔を見せた。
目標は怪物マイケル・フェルプス(米国)だ。萩野も「彼(フェルプス)のような選手を目指してきたし、そういうチャンスがある」と自信を見せる。フェルプスは五輪のメダル獲得数が22個(歴代1位)、金メダル獲得数が18個とアテネ、北京、ロンドンで競泳界の頂点に君臨してきた選手。北京五輪では獲得したメダル8個がすべて金メダル(史上初)という金字塔を打ち立ててきた。そうした伝説的な選手を目指すと宣言できるほど、現在の彼は急激な成長を遂げている。
北島康介(アクエリアス)が「誰が見ても潜在能力は高い。水泳を楽しんでいるし、今までの日本にはいなかった選手だし、彼なら大きなことをやってくれる。国内で6種目というよりも、世界で同じように戦う姿を見たい」と絶賛すれば、背泳ぎで顔を合わせる入江陵介(イトマン東進)も「素晴らしい選手だし、タフな相手。厳しい戦いになると思う」と賛辞を惜しまない。
背泳ぎでは入江、自由形では松田丈志(コスモス薬品)と日本競泳界の第一人者とトップを争うことになる。それでも「ずっとあこがれていて、テレビで見ていた選手と戦えるのは非常に楽しみ。もちろん1位を狙いたい」と偉大なる先輩に挑戦状をたたきつけた。
ロンドン五輪の400メートル個人メドレーでは、自身が目指すフェルプスに競り勝ち銅メダルを獲得。あこがれの先輩を、「今まで出た大会すべてで自己記録を出している相性のいい場所」と語る新潟で倒し、目標のフェルプスに近づく第1歩とする。
スポーツナビより