2013年3月25日(月曜日)09時50分 配信
韓国競泳界のスター、朴泰桓(パク・テファン)=23、檀国大大学院=が、栄養ドリンクの通販番組に出演したことと、大韓水泳連盟からロンドン五輪のメダル褒賞金が支給されていないことが、海外メディアに報じられた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル・アジア版は23日「五輪の英雄に対する処遇にファンたちが怒っている」として、朴泰桓をめぐる最近の韓国の世論を伝えた。
同紙は「『マリンボーイ』との愛称で親しまれている朴泰桓が先週、テレビの通販番組に出演し、1時間にわたり健康補助食品を宣伝した。このような番組に出演するのは、広告効果が落ちた有名人が、金が必要になった際に使う手のように映る」とつづった。また「朴泰桓が通販番組に出演して以来、大韓水泳連盟のウェブサイトには、連盟を非難するファンたちの書き込みがあふれている」と報じた。
同紙は「大韓水泳連盟が朴泰桓に対し、今年初めまでに支給するはずだったロンドン五輪銀メダルの褒賞金約5000万ウォン(約420万円)を支給しなかったため、こうした事態が起きた。韓国メディアは、朴泰桓が五輪後に水泳連盟の主催するイベントに出席しなかったため、連盟側との関係が悪化したと推測している」と続けた。
また、同紙は「朴泰桓はこのような状況でも楽観的」だとして、朴泰桓が先月インターネットのファンクラブサイトに寄せたコメントを紹介。このコメントで朴泰桓は「褒賞金をもらえなくて気分が悪いとか悔しいといった気持ちは全くないが、父や支援チームのトップを通じて(連盟から)連絡が来ていれば、互いにすっきりしたのではないかと思う」と心境を語った。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、朴泰桓が昨年秋にスポンサーのSKテレコムとの契約延長に失敗した上、新たなスポンサーが見つからずに苦労しており、自費で練習費用を賄っていることも紹介した。
朝鮮日報日本語版より