鈴木聡美“ＯＬスイマー”で金を！ミキハウス入社で月２回仕事

2013年1月11日（金曜日）09時28分 配信

ロンドン五輪で３個のメダルを獲得し、４月からミキハウスに入社することが決まった競泳平泳ぎの鈴木聡美（２１）＝山梨学院大＝が１０日、大阪市内で行われたミキハウスの新年会に出席した。今後は練習拠点を山梨に置いたまま、月に２回ＯＬとして仕事をすることが判明。九産大九州高時代の同級生で、ともに入社する女子短水路１００メートル背泳ぎの世界記録保持者・酒井志穂（２２）＝九産大＝と一緒に１６年のリオデジャネイロ五輪での金メダルを目指す。
　新年会でお披露目されたアスリートの新入社員。大トリに鈴木が現れると、会場が大きく沸いた。ロンドン五輪で３個のメダルを獲得したシンデレラガールは「今年の世界水泳でもしっかり結果を残して、リオデジャネイロ五輪につなげていきたい」と、一足早く社会人としての抱負を口にした。

　今後も山梨で練習を続けるが、そこに頼もしい仲間が加わる。同じく４月入社予定の酒井は「卒業後は山梨学院で練習します」と明言した。２人は九産大九州高時代の同級生。鈴木も「またリオに向けて一緒にできるのは、うれしいの一言です」と笑顔で歓迎した。
　再びチームメートになった二人は、ともに“ＯＬスイマー”となる。同社広報によると、山梨学院大の神田監督が、社会経験も積ませたいとリクエスト。両選手は山梨で練習しながら月に２回、東京支社で勤務する予定だという。所属アスリートが競技に専念することが多い同社では、異例のことだ。

　また、両選手の要望で、週に２回英会話の勉強を行うことも判明。世界での活躍を視野に入れて「海外のメディアに英語で答えられるようにしたい」と意気込んでいるという。練習、仕事、勉強とフル回転しながら、ともにリオでの金メダルを目指していく。
　４月からは、社会人としての生活も始まる。鈴木は「上半身や腕の強化をしていきたい。海外の選手と比べて、パワーはまだまだだと思う」と、しばらくは筋力強化に主眼を置く。ロンドン五輪のヒロインが、練習で勉強で仕事で、さらにパワーアップする。